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第32回“地球に未来を”講座報告 

主題  「再起動する原発政策の問題点」
講師  伴 英幸氏(原子力資料情報室)

 10月28日、さがみはら国際交流ラウンジにおいて、第32回“地球に未来を”講座が行われました。今回(32回)と次回(33回)の講座では「原子力」に焦点を合わせており、今回は原子力資料情報室の伴 英幸氏を講師としてお迎えしました。
 原子力資料情報室は、脱原発の姿勢を取り、今回のように講演を行うなど様々な活動を展開されています。
日本の原発の現状
 現在、日本では55基の原発が稼動しています。2005年には「原子力政策大綱」が発表され、「2030年以降も総発電電力量の30%~40%かそれ以上を原子力に」依存するという政府の意向が明らかになりました。2030年に初期の原発が運転を始めて60年を迎え、それに合わせて原発を建て替えていく、ということです。
 また、「原子力政策大綱」の正当性を成立させるため、政府は核燃料サイクル(使用済み燃料からプルトニウムを抽出利用)の実現を目標としています。しかし、「これらの技術は結果的に、核兵器開発技術と深く関わることになり、国内の核武装理論を活発にし、世界の核拡散状況をさらに広めることに繋がる」と伴氏は述べられました。


原発再起動の背景
 1970~80年代、この時期には毎年10基を超える原発が建設され、原子力導入が活発に行われていました。
 しかし、今日では2基に留まっており、原子力産業の売上高もここ10年でおよそ9000億円から5000億円に減少しています。政府の積極的な政策は原子力産業を延命させることが背景にあるようです。
 そのため政府としては、プルサーマル事業など原発政策を受け入れる県や自治体に対し、多大な交付金を出し、潰すことのできない原子力産業を更に危険な事業分野に駆り立てています。


原発の問題点
 今後、年数を重ねるに連れて施設の老朽化が進み、それが基による事故が多発することが予想されます。
 また地震による事故も地震大国日本においては容易に想像できることです。私の地元である静岡では東海地震がいつ起きてもおかしくないと言われています。それが直撃する地域にある浜岡原発に関して、安全対策の議論がなされないことは大いに疑問です。
 放射性廃棄物の問題もあります。現在、原子力発電所から出るゴミ(放射性廃棄物)は地中深くに埋めることになっています。政府はこのゴミを埋める土地を探すために、交付金を掛けて自治体から土地を募っています。しかし土地は無限ではありません。アメリカでは廃棄物を先住民居留地に捨てたり、イラク戦争を始めとする最近の戦闘では劣化ウラン弾という武器に転用して処理しています。
 この廃棄物処理問題だけを取っても、将来、日本が直面するであろう問題が自ずと浮かび上がってくるのではないでしょうか。


環境問題と原発
 原発は二酸化炭素(温室効果ガス)を排出しない、という意見があり、世界中で原発推進の動きが大きくなっているようです。
 しかし、我々の足元を見れば分かるように、大量のエネルギーを消費してしまう社会にこそエネルギー問題の根本があるのではないでしょうか。我々人間のエネルギー消費に関しての議論をないがしろにし、「原発は二酸化炭素を出さないから良い」という議論に転化させてしまう方が将来に対し、よほど大きなダメージを与えてしまうのではないでしょうか。
 また、参加者から冷却水に関しての話題も上がり、原子炉を冷やす際に使用した汚染された水が海へ流されることによって生態系に悪影響を与えること、原子炉で温められた水が海に放たれ、海水の温度が上がり気候変動が起こる、という危険性を柏崎周辺の豪雪化という例示を伴って指摘されました。


原子力に依存しない新しいエネルギーについて
 伴氏は風力発電などの自然エネルギーの有効性を指摘されました。しかし、風力発電のプロペラ部分から多大な低周波音が発生し、周辺域に動物が生息しない現象が発生している、という情報が低周波音被害者から寄せられています。このように将来において、注目されている自然エネルギーですが、風力発電だけを取り上げても大きな問題を孕んでおり、今後、一筋縄ではいかない問題点が浮かび上がってくることは大いに予想できることです。
 原子力の致命的な危険性、欠陥を学ぶと共に、今後の代替エネルギーについても真剣に考えていかなくてはならないと、今回の講座を通じて思いました。
芦澤 俊

 

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